導入実績

赤坂 水内庵

赤坂 水内庵

一九八六年に港区再開発計画の先陣を切る形で竣工したアークヒルズ森ビルにおいて、装いを新たに再スタートを決めた「そば処 水内庵」。もともとは森ビルの二階に六十席ほどの店舗を構えていた大衆蕎麦屋で、訪れるお客様の中には誰もが名前を知る著名人や三十年以上も通われている常連もおられて、地域の方々のみならずたくさんのファンを抱える憩いの場として愛されてきた。

唯一のこだわりはいままで支えてくれたお客様の為に

「そば処 水内庵」は今回先々の展望を考慮して同じ森ビルの三階に移転することとなった。その設計施工に白羽の矢が立ったのがFUJIXグループだ。

お付き合いのある製粉所より紹介を受けたことから端を発し、イメージの共有、レイアウトの提出、実行の内定まで実にスムーズな運びとなった。三代目店主としてお店に立つ山﨑様は「三社ぐらいの会社の方と会った中で、富士工業所は「弊社ならこうします」というビジョンがすごく見えやすかった」とのこと。赤坂という人の行き交いの多い土地柄か、再開発という大きな変化を乗り越えた歴史故か、「水内庵」が持つ柔軟なイメージと的確な指示により有意義な意見交換ができた。

「水内庵」の新たな門出を祝福する声は多い。プレオープン日を設けて関係者や常連客を招くと、開店祝いの花束で店頭を埋め尽くしながら即座に満席を作り出し、森ビルの一角を賑わせたというのは記憶に新しい。まだその正体を知らない新規客の期待を大きく刺激したことだろう。

新たな試みとしてお酒に力を入れることになり、昼だけではなく夜の集客も考えている。奥様の目利きで仕入れた美味しいお酒を並べているリーチインショーケースは見る人が見れば宝箱のようだろう。時節柄、まだまだお酒に対する目は厳しいものがある。しかし店主は「これからお酒が飲める世の中になってくれば、蕎麦前なども勉強してもっと美味しいものを提供していきたい」と前向きだ。

常連の方からは新店について「いい意味で変わらず」という言葉を頂いたという。「元のお店の雰囲気は変えたくない」一番初めに掲げた「水内庵」のこだわりがきちんとお客様に伝わったということであれば、これ以上嬉しい言葉もないだろう。


新店への移転に際して店舗の規模が縮小されることになった。客席は二十二席となり、厨房のスペースも小さくなる。限られた動線を確保するために厨房機器の選定は必須だった。特に蕎麦屋においてなくてはならないのが茹で釜だ。従来通りのそば釜を使用していた「水内庵」の課題となったのは、高火力かつコンパクトなそば釜を選定することである。そして現在、その課題は弊社の【コンパクトそばかまど】を導入することによって解決されている。ドーコをなくす代わりに給湯用のタンクを搭載することで全体寸法を大幅にカット、五十七%ものスペースが削減できる。ブラストバーナーを採用することで通常寸法のそば釜にも迫る高火力を誇り、たくさんの店舗から熱い支持を頂いている。

さらに店主様からお褒め頂いたのは、厨房に合わせて設計・提案した【中台レンジ】だ。「今まで鋳物コンロを使っていましたが、バーナーが台と一体になっていると扱いやすいし、使いやすい。火力もあるからすごく重宝しています」中台に使っているバーナーは富士工業所が独自設計したもので、火が中心から縁側に広がるため無駄がなく、上手に鍋全体に熱が伝わる。火口をフルキャップすることで吹きこぼれによる水の侵入を防ぎ、さらにバーナー、バーナーキャップ、五徳、五徳受けを個別に取り出して掃除ができるため衛生的だ。

今回FUJIXグループでは富士工業所が厨房を、ニチメンデザインが内装を担当した。僅かばかりでもお力添えできていたのなら幸いである。

愛されるのには理由がある。人と人との繋がりを大切にする「そば処 水内庵」は現在三代目。これからもその人の輪は広がり続け、森ビル、ひいては赤坂という地域を盛り上げてくれるに違いない。

主要機器

店舗情報

赤坂 水内庵

https://www.arkhills.com/gourmet_shops/0095.html
東京都港区赤坂1-12-32 3F

Tel.03-3584-6381

赤坂 水内庵
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